2007年08月27日

宮大工~妥協なき仕事~

メグロです。
お盆は必ず家族でお墓参りに行きます。
一昨年、その寺の本殿再建築が決定しており、去年は更地状態でのお墓参りでした。
そして今年、新築として、小さくとも優雅な姿を見ることができました。

日本に古くから伝わる木造建造物を修繕したり製作したりする大工のことを 宮大工(みやだいく)と呼びます。
日本の伝統建築物といえば、寺院、神社といった建造物から、
お祭りの時に担ぐ御神輿のようなものまで様々です。

学校の歴史の授業で習ったことを覚えている方もいらっしゃるかと思いますが、
伝統あるお寺や神社は、部材のつなぎ止めに釘をほとんど使用していません。

これは、あえて釘を使用しなかったわけではありません。
宮大工は釘を使いたくても使えないという事情がありました。
当時は鉄が大変貴重な資源であったため、簡単に釘を使用することができなかったのです。
そのため、宮大工は部材のつなぎ止めにさまざまな知恵を振り絞り、
その結果、釘を使用せず、自然災害に強い建築を行うことができるようになったのです。

これは本当にすばらしい技術です。
逆境を乗り越えた力は逞しいですね。
伝統としてしっかりと残っているのですから。

僕の田舎の新築本殿には一つ特徴がありました。
木材の小口(断面)部分を白で塗装してあるのです。
白木に白が一色プラスされることで、優雅さにシャープな印象がプラスされ、
モダンな雰囲気すら感じさせます。
寺の新築状態は今までなかなか見ることができなかったので、灼熱の太陽の下、
蝉の声をBGMに暫し見入ってしまいました。

コンクリート打放しが見慣れている僕にとって、宮大工によって復活した
木の香りに包まれた新築の寺はとても新鮮で刺激的でした。
by  | 2007-08-27(00:00) | 仕事 | Trackback